Column コラム「デジタルリマスター」の今!これだけ綺麗になるんです!

「デジタルリマスター」の今!これだけ綺麗になるんです!

原作:モンキー・パンチ(C)TMS

原作:モンキー・パンチ(C)TMS

「デジタルリマスター盤」という言葉は聞いたことがありますか!?
古い映像を綺麗にして新しくしたアレです。
とはいえ、どのくらい修正されて綺麗になっているのか、見比べてみる機会はあまりないと思います。
そこで今回は、デジタルリマスターの例と製作の裏側をご紹介したいと思います。

デジタルリマスターのビフォーアフター

ルパン三世 カリオストロの城▼

ルパン三世 カリオストロの城

原作:モンキー・パンチ(C)TMS

となりのトトロ▼

となりのトトロ

となりのトトロ

(C) 1988 二馬力・G

明らかに変わってますね!
くすんだような画質から鮮やかな映像に。拡大するとぼやけてしまう小さい絵も線がはっきりとし、細かいバス停の字まで丸見えではありませんか!デジタルリマスター凄いです!

デジタルリマスターはこんなことをしている!

デジタルリマスターはこんなことをしている!

映像を生まれ変わらせるために、一体どんな苦労がされているのか?
手順を追って説明します。

①まずはフィルムに記録されている映像をデジタルデータにします。既にデジタルデータになっているものはこの工程は飛ばします。古いフィルムは変形していることがあり、デジタルデータにするのも大変です。

②デジタルデータにしたら、「特殊な機材を使って映像の中に移りこんでいるごみや汚れを取り除きます」。基本的には機械で行いますが、取り切れない汚れなどは手作業で修正します。これも古い映画になるほど大変!音声も同様に修復します。

☆この修復作業がスゴイ☆
「映像の中のゴミや汚れ」は物理的に除去するわけではないため、取り除いた部分の映像はなくなってしまいます。ただ、映像は静止画の連続で作られるため、汚れを取り除いたフレームの前後にも全く同じような静止画があるのです。そのため、同じような絵を取り除いた部分に貼り付けて修正することができるのです!
音声の場合も同じ要領で修復することが出来、同じ言葉を話しているシーンから一文字だけ取ってきて補正するなんて荒業が為されています。

③画面の揺れを止める、明るさを一定にする、画面のコントラストや色の調整といったデジタル修復を施します。ただこの作業は映画の製作者の意図を考慮して修復しなければいけないので、当時のスタッフから意見を聞いたりしながら進めます。

このような作業が一本につき何ヶ月もかかる場合が多く、中でも宮崎駿の映画監督デビュー作「ルパン三世 カリオストロの城」のデジタルリマスター盤の製作には、なんと3年の月日を費やしたといいます。

デジタルリマスター盤はこんなに手間をかけて作られているんですね。
昔の名作を色鮮やかに蘇らせる職人技を知った上で観るデジタルリマスター盤は、感動も倍増することでしょう!

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